2014.11.06
ナミスズメダイの産卵が始まりました。サンゴの岩肌に卵を産みつけて、雄が卵を見守っている光景を見ることができます。親魚が卵を見守る姿がとっても微笑ましいシーンです。しかしダイビング終了後にロープに掴まって安全停止をしていると、こんなところに産んで大丈夫？と思うような場所に卵がありました。
その場所は安全停止中の今、まさに掴んでいるロープです。このロープは船の係留用、またはダイバーの潜降用ガイドロープを目的として設置しております。
しばらく観察していると卵が産みつけられている場所よりさらに上付近のロープに、産卵床を作るために小さなおちょぼ口を使って雄が懸命に掃除をしていました。
さらに観察を続けると、婚姻色を出したもう一匹の雄が近づいてきて、掃除している雄に威嚇しはじめました。2匹がロープを中心にグルグル回りながら、激しい喧嘩が勃発。産卵床のテリトリー争いの始まりです。こんな危険な場所を取り合いしなくてもいいじゃないかと思うのは私だけでしょうか。
同僚のフランス人ガイド達にもこの出来事を伝え、卵が孵化するまでの間、繁殖の邪魔をしないよう注意しながら、僕らも見守っていこうと思います。
天候：晴れ
風：南東 10kt/h
波高：0.1m
気温：26℃
水温：24℃
透明度：25m
流れ：0.1kt/h
干潮：00h48 0.14m / 13h15 0.39m
満潮：07h11 1.40m / 19h08 1.29m
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